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「聞き流すだけじゃ英語は身につかない」オーストラリアの風を感じられる浅草の無料英会話カフェ「Cafe Byron Bay」の哲学とは

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世間では「英語は勉強するな」「聞き流すだけで英語が喋れる」なんてお気楽な英語教材が人気です。でもそれじゃ本当に英語が喋れるようにならないと考えたひとりの女性が浅草で無料英会話カフェを開きました。彼女は何を考え、どんなお店を作ったのでしょうか?

日本は以前からずっと英会話ブーム。手を変え品を変え、簡単に、苦労せず英語が身につく方法が盛んに宣伝されています。でも、残念ながら満足に英語を話せる人は決して多くはありません。
「挨拶くらいなら…」「旅行で困らない程度には…」それくらいの英語なら分かるという日本人は珍しくありません。でも、その先に進んだ時には日本の中だけで暮らしているのとは全く違う考え方やライフスタイルに直接出会う事ができる、日本人がその経験をみすみす逃しているのはもったいない、そう考えたのがこのCafe Byron Bayの店主のノアさん。
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ノアさんが自分の英会話カフェをオープンするために選んだ場所は東京の中でも最も日本らしい下町のど真ん中、浅草でした。このカフェは浅草寺からも程近く、外国人にも有名なゲストハウスのすぐ裏手にあります。
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国際通りを歩くと遠くにはスカイツリーも見えます。
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可愛らしい看板を辿って行くと…。
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国際通りから1本入った路地の中程に、バイロンベイの海をイメージしたという青い壁とレインボーフラッグが鮮やかなCafe Byron Bayに到着です。
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ここでのルールは簡単。中に入ったら英語で喋ること。有料の英会話カフェとは違って入会金やレッスン料を取ることなく、ワンオーダーのみで英会話の練習ができます。カフェの名前にもなっているバイロンベイはオーストラリアのニューサウスウェールズ州にある、旅人やサーファーが集まる美しいビーチが有名な街。ノアさんはここに住んで英語を集中的に学んできました。
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さらにオーストラリアはカフェ文化がとても盛ん。ヴィクトリア州の州都メルボルンは世界一人口比でカフェが多い街に選ばれたこともあります。ノアさんはオーストラリアでバリスタの修行も積んでいます。
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今回いただいたのはこちらのカフェラテ。こだわりの豆を使って丁寧に作られていました。
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イチオシメニューはミャンマー人の友人に教えてもらったという「Yu Ya’s Burmese Curry」。インドともタイとも違う独特のスパイス使いが非常に美味でした。
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これらの壁画はノアさんの友人のアーティストたちが描いたもの。
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物販コーナーにも小物やCDなど、ノアさんがセレクトした素敵なセレクションが並び、自由で旅の雰囲気に満ちたバイロンベイの空気を味わえるカフェになっています。
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BUZZAP!編集部(以下B):
Cafe Byron Bayにはどんなタイプのお客さんが多いのでしょうか?
ノア:
朝一は外国人のお客さんが多いです。すぐ近くのゲストハウスから朝ごはんを食べに来て、それから観光に出かけていきます。でもその後は日本人が多いですね。
英語を勉強したいって人はもちろん、英会話教室にわざわざ通う必要がないくらいもう喋れるんだけど、使う場所がないっていう人もいます。英語を使いたいから仕方なく英会話教室に行っていたけれど、そこに払うくらいなら同じお金でビールを飲んだり食事をしながら知らない人と喋れるからっていう理由で来たり。
あとはお母さんが英会話を習わせている子供を連れて来ることもあります。子供はやっぱり覚えるのがすごく早いですね。
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B:
いったいなぜ英会話カフェを始めたのでしょうか。
ノア:
私がそういう場所が欲しかったから。オーストラリアで英語を勉強して話せるようになったけど、日本に帰ってきたら使わないし全然使える場所がない。それだと面白いくらい忘れちゃう。『前はスラスラ出たのに…』って思うことが多くて。
オーストラリアのバイロンベイにいた時からカフェはやりたくて、日本帰ってせっかく覚えた英語を忘れちゃうくらいなら、英語カフェみたいのを自分で作っちゃえばいいかなって。海外からのトラベラーに知らせて来てもらえるようにしたら毎日英語喋れるしって思いました。
でも日本に帰ってきてみたら英語を勉強しようとする人が、よく分からない英会話教室や教材にすごいお金使ってて、しかも自分のやってきた勉強を考えるとこれじゃ喋れるようになんてならないって怒りも湧いてきて。私だってもっと安く喋れる場所が欲しい!っていうのがきっかけですね。
それと、友達のクラブイベントを外タレのボランティア通訳として手伝っていたんだけど、オーガナイザーをしている友達が全く英語が喋れなくて、いつも私を挟んで外国人のアーティストと話してたんですよね。そしてあるアーティストがすごくイベントについて感謝していたんだけど、私を通じてワンクッション置いてしまっていたからその気持が直接伝わらなくて、本当にもったいないなぁって。そういう思いが積み重なってこのカフェになりました。

言葉が通じなくても気持ちが通じ合えることがあるのは確かですし、友達や恋人にもなれるでしょう。でも、そこで止まってしまったら共有できないものも残ります。それぞれの人生での経験を語り合ったり、故郷や自分の住む社会の話をするとき、共通言語があるかないかで話の深さは全然変わります。
学問やビジネスの現場はもちろん、そうした国籍を超えた人間関係の中での共通語としての英語を考えると、今の日本人がこの島の外の世界と分かり合うための、大切なキーとなってくるのではないでしょうか。
cafe Byron Bay
住所:東京都台東区西浅草3丁目2-12
都営銀座線・田原町駅から徒歩5分
営業時間:9:30-15:00, 17:00-22:30
定休日:水曜日
Tel:03-5830-7984
HP:
Tokyo Asakusa 東京浅草のレッスン料無料の英会話カフェ『Cafe Byron Bay ~カフェバイロンベイ~』
カフェ バイロンベイ (cafe Byron Bay) – 浅草 カフェ [食べログ]

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