経営再建中のシャープにとって、虎の子となるのが低消費電力を実現した「IGZO液晶」。
自社のスマートフォンやタブレットだけでなく、他社向けにも積極的に供給を始めていますが、さらにその先をゆく「MEMSディスプレイ」をシャープが開発しています。
CEATEC JAPAN 2013のシャープブース。
大きく「IGZO」と書かれた垂れ幕がありました。
IGZOブースの中で展示されていたのが「MEMSディスプレイ」
IGZO液晶の技術とMEMSシャッターを用いた構造により、明るいディスプレイを実現。超低消費電力にもかかわらず視認性と色再現性が高い、次世代ディスプレイです。
これがMEMSディスプレイ。7インチで解像度は1280×800。あまり高精細ではないものの、発色が非常に良いのが特徴です。
ちなみにIGZO液晶の消費電力がどうして低いのかという理由ですが、それは静止画表示時に画面のリフレッシュレートを1Hzにまで落とす「液晶アイドリングストップ」技術によるもの。
実際に従来液晶(左)とIGZO液晶(右)で静止画や動画を表示させた時の消費電力が分かるデモが行われていました。
IGZO液晶の省電力っぷりが良く分かるデモ – YouTube
また、シャープはかつてのノートパソコンブランド「Mebius」を冠したWindows 8.1タブレット「Mebius Pad」を展示中。10.1インチWQXGA(2560×1600)の超高精細IGZO液晶やIntelのAtomプロセッサ「Z3770」を備え、NTTドコモのLTE回線を利用できる防水・防塵タブレットで、2014年1月以降発売予定です。
Bluetoothキーボードを着けたところ。説明員によると「MURAMASA」ブランドを冠することを推す意見も社内ではあったそうですが、最終的にMebiusになったとしています。