機器同士を近づけるだけで最大560Mbpsでファイルを転送できる近接無線転送技術「TransferJet」。
USB 2.0のワイヤレス版といった手軽さと赤外線通信やNFCに無い高速通信を兼ね備えているにもかかわらず、なかなか普及しないわけですが、使い道を考えた人に対して賞金がもらえるコンテストが実施されています。
CEATEC JAPAN 2013のTransferJetブース。
ブースではセキュリティが強固な代わりに伝送速度が遅いNFCと、NFCほどセキュリティが強固でないTransferJet、そしてワイヤレス給電のQiを組み合わせたソリューションが提案されています。
会場ではmicroUSB端子で接続するスマートフォンやタブレット向けのTransferJet外付けアダプタを用いたデモも。
実際に世界地図に配置されたTransferJetポートに近づけて映像を伝送するデモ。USB 2.0に近い速度なだけあって、高速に転送できています。
スマホで高速ファイル転送、Transfer JETはここまで進化した – YouTube
なお、TransferJetコンソーシアムでは現在最大10Gbpsへの高速化を図ることを検討中。そしてTransferJetを用いた魅力的な使い方やアプリのアイディアを出した人に最大5万円の賞金が当たる「TransferJetアプリアイディアコンテスト」も2014年1月7日まで応募を受付中。決して悪くない技術なだけに普及が望まれるところですが、ブレイクスルーを実現できるようなアイディアは生まれるのでしょうか。
TransferJetアプリアイディアコンテスト | TransferJet