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ソフトバンクに批判的なブログは「事実無根で名誉毀損」という削除依頼で潰されることが明らかに

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ソフトバンクに対して批判的な姿勢のブログに対し、相次いで削除依頼が送付されていることが明らかになりました。詳細は以下から。

2014年1月24日15時41分現在、ソフトバンクに対して批判的な論調を展開するブログ「No!SoftBank」が「規約上の違反があった」「多数のユーザーに迷惑をかける行為を行った」として、ブログサービス提供元のFC2からアカウント凍結処分を受けています。
– No!SoftBank

ブログを運営していたのーそふとばんく氏によると、今回のアカウント凍結はFC2に送られた「ソフトバンクモバイル株式会社及び孫正義に対する名誉毀損」を理由とする削除依頼によるもの。
Twitter / no_softbank: ちなみにこんなメールが来てて、ソフトバンクモバイル名指しなん …

削除を依頼する具体的な箇所について「以上のブログ全ての記事にソフトバンクモバイル株式会社のサービス内容に関する事実無根の記事及び孫正義に対する名誉毀損に値する文書が存在する」と記述していますが、ブログ内の記述が一から十まで徹頭徹尾事実無根の内容で埋まっているはずもなく、もはや言いがかりの域に達するのではないか……と言わざるを得ない内容となっています。
また、同様の削除依頼は他のブログに対しても送られていることが明らかになっており、こちらも「事実無根」「名誉毀損」がキーワードに。
帰ってきたマイドきっさ ソフトバンク批判記事への圧力

なんだか非常にキナ臭い出来事ですが、「誰が何のために行っているのか」は気になるところ。また、このようなケースが頻発することで、ユーザーの声すら封殺されてしまうようになるのであれば、あまり健全とは言えないのではないでしょうか。
・22時50分追記
ソフトバンクモバイル広報室に今回の件について問い合わせたところ、以下のような回答でした。
BUZZAP編集部:
御社のサービス内容に批判的な一部ブログなどに対し、ブログサービスのレンタル元に「すべての記事にソフトバンクモバイル株式会社のサービス内容に関する事実無根の記事および孫正義氏に対する名誉毀損に値する文書が存在する」などとする削除依頼が届いているケースが確認されたのですが、こちらは御社が正式に手続きを行ったものなのでしょうか。
ソフトバンクモバイル広報室:
弊社では、お問い合わせいただいた内容について関知しておりません。
BUZZAP編集部:
ありがとうございました。
つまり今回送られた削除依頼はソフトバンクが正式に手続きを行ったものではなく、各ブログの論調を快く思わない何者かが仕組んだもの……ということになりますが、第三者が行った嫌がらせに近い内容の依頼を元に削除が行われてしまったという事実に戦慄せざるを得ません。
・2014年1月31日16:00追記
「No!SoftBank」のアカウント凍結が解除されました。

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着るだけで生体情報を計測できる特殊繊維「hitoe」を東レやドコモが開発、最先端のナノファイバーや高導電性樹脂を活用

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スマートフォンと連携できるウェアラブルデバイスにスポットライトが当たり始めた昨今ですが、着るだけで生体情報を計測できる特殊な繊維「hitoe」が開発されました。詳細は以下から。

◆生命活動をモニタリングできる特殊繊維「hitoe」
報道発表資料 : 着るだけで生体情報の連続計測を可能とする機能素材“hitoe”の開発及び実用化について | NTTドコモ
NTTドコモやNTT、東レなどが連名で発表したプレスリリースによると、新たに開発された機能素材「hitoe」は最先端繊維素材であるナノファイバー生地に高導電性樹脂を特殊コーティングしたもので、着るだけで心拍数・心電波形などの生体情報を取得できるというもの。
耐久性に優れ、生体信号を高感度に検出できるとしており、NTTドコモは2014年中を目途に「hitoe」を利用した生体情報計測用ウェアとスマートフォンなどを活用したサービスの提供を開始する予定。
「hitoe」を用いたインナーには体型差をカバーするため、着用者のサイズが多少異なってもほぼ一定の着圧が得られるよう、設計技術を活かしたストレッチ素材が用いられたほか、配線の取り付け方にも、ストレッチ性を損なわないような縫製技術や絶縁性伸縮素材が採用されています。
◆発表会の様子

東レ株式会社 繊維事業本部 機能製品・縫製品部門長 首藤和彦氏によると「hitoe」は「human」「intelligence」「to expand」、そして「単衣」を意味し、「人の繋がりが新たな命を運ぶ」がコンセプトに。日本を中心にライフ・カルチャー・ヘルス・スポーツ・フューチャーといった分野へと拡大していこうと考えているとのこと。


続いて東レ株式会社 テキスタイル・機能資材 開発センター所長 桑原厚司氏が登壇。

通常の繊維は15μm程度の太さを持っていますが、hitoeは700nm程度。皮膚への密着、変形効果を実現し、洗濯しても導電性の樹脂は剥がれない仕組みに。

適度な伸びと締め付けを持つことにより、適度な肌への密着性を可能にしたほか、体型差をカバー。身体を動かしても生地が追従するのが強みです。

そして日本電信電話株式会社 先端技術総合研究所 所長 村瀬淳氏によると、hitoeを活用した心拍数・心電波計測用ウェアを生体センサとして設計。Bluetoothを用い、スマホアプリでモニタリングすることで、運動中の選手の心拍数変化から負荷と回復の度合いを把握することもできます。




脈拍感覚の揺らぎを利用し、緊張状態やリラックスの度合いも把握可能。スポーツ選手だけでなく、運動初心者にも活用できる技術です。

株式会社NTTドコモ 執行役員 ライフサポートビジネス推進部長 中山俊樹氏による説明。2014年中にスポーツや健康増進など、さまざまな分野で展開を予定しています。



◆これが「hitoe」だ
発表会場でディスプレイされた「hitoe」採用の衣料たち。

トレーニングウェア、ストール、運動用ウェアなど、さまざまな用途に用いることができるのがhitoeです。





hitoe採用シャツ。



心電波形をモニタリングしています。

そしてこれがコアとなるhitoe本体。なんだかサロンパスのような見た目ですが、これが最新技術の粋を尽くした機能素材。


実際にhitoeを用いたデモも行われました。丁寧に説明されているため、今ひとつピンとこなかった人でも把握できるのではないでしょうか。
着るだけで生体情報を計測できる東レ・ドコモ共同開発の特殊繊維「hitoe」デモ – YouTube

実際にサイクリングマシンを使った状態での心拍数モニタリングも可能。

◆質疑応答
・日本経済新聞林:
衣料品にした場合、洗濯にどれだけ耐えられるのか。バッテリーはどれだけ持つのか。単価は?
・東レ桑原:
ナノファイバー繊維の間隙の中に伝導性樹脂を導入したため、耐久性は高い。ネットの中に入れて洗えば30回の洗濯には耐えられる。手洗いであれば50~60回洗っても耐久性を維持できます。バッテリーはボタン電池を使っているが、どのような信号をどれだけ送るのかによる。心拍数であれば1ヶ月以上の製品もある。用途に合わせて寿命が変わります。価格は色々な用途やスペックのものが出てくるので、申し上げられる段階では無い。
・日経デジタルヘルス オタニ:
NTTドコモがサービスを主体的に提供するということだが、hitoeを使ったサービスをスポーツクラブや寝具・ハウスメーカーが提供する考えはあるのか。心拍の速度を解析すると血圧を算出できる技術が開発されているが、推定血圧を算出できるところまで持っていけるのか。睡眠時無呼吸症候群をモニタリングできるのか。心電図の電極数をお教え下さい。
・NTTドコモ 中山:
フィットネスセンターの方と共同で会員の皆様に提供するといったやり方は、コラボレーションの枠組みの中で決まっていくことになると思います。ドコモだけが提供するのではなく、ドコモのサービスと関連付けたものについては、ドコモとしてやらせていただく。他の事業者やウェアを作る事業者との連携もあると思っています。
・NTT 村瀬:
NTTの研究所の方ではB to B、B to Cといった幅広い分野での利用を考えている。遊びの領域やスポーツ分野、健康分野についても大学との共同研究も進めています。現状では研究段階ではあるものの、多極化を進めていく考えです。
・日本経済新聞 金子:
hitoeを採用したウェアの作り方は?医療機器として提供しないということだが、これは技術的なハードルか、それとも許認可の問題なのか。
・東レ 桑原:
今は刺繍と縫製の中間のような形でウェアを作っているが、将来的にはカットを縫製するだけ・プリントするといったやり方も考えています。
・NTT 村瀬:
精度としては医療機器に負けないものを実現しているが、薬事法などの許認可もあるため、医療機器としての提供には時間がかかります。

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ソフトバンクの「家族の学割」CMにふなっしー、野々村真一家が参戦決定

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2014年のソフトバンクの学割CMに千葉県船橋市「非公認」のご当地ゆるキャラ、ふなっしーが参戦することになりました。

現在展開されている「家族の学割」の詳細。消費増税の昨今、家族3人がMNPすれば10万円お得……という内容です。











そして明日から放映される新CMに、まさかのふなっしー参戦。昨年展開された「ホワイト学割2013 with 家族」のCMにはゴールデンボンバーや樹木希林、前田敦子などが登場していましたが、今回は野々村一家(真さん、俊恵さん、香音さん)とふなっしーという布陣になります。






・次の記事
ふなっしーが暴れてお父さんが放尿、カオスを極めたソフトバンク「家族の学割」新CM発表会 | BUZZAP!

【ソフトバンクの「家族の学割」CMにふなっしー、野々村真一家が参戦決定】を全て見る

ふなっしーが暴れてお父さん犬が放尿、カオスを極めたソフトバンク「家族の学割」新CM発表会

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先ほどソフトバンクの「家族の学割」CMに千葉県船橋市「非公認」のご当地ゆるキャラ、ふなっしーや野々村真一家が参戦することをお伝えしましたが、発表会がとんでもないことになったのでレポートをお届けします。

まずは野々村一家がお父さんと入場と思いきや……

偽ふなっしーの衣装に身を包んだ「まこっしー」こと野々村真さんが登場。壇上に上がりづらそうです。


まずは偽ふなっしーと野々村ファミリーでトークを繰り広げていたところ、「待てなっしいいいいいいいいいいいいいいい!」と絶叫しながらふなっしーが乱入。偽ふなっしーとの激しいバトルを目の当たりにしてテンションが上がったお父さんが放尿するという、例を見ない記者会見となりました。



これがそのシーン。ある意味携帯電話業界屈指の名シーンかもしれません。
ふなっしー乱入で興奮したお父さんがまさかの放尿 in ソフトバンク発表会 – YouTube

さらに偽ふなっしーの眉毛が取れてしまい、拾おうとした司会のお姉さんにのしかかるお父さん。今日のお父さんはかなりアグレッシブです。


しばらくトークが続いたものの、さすがに拭き取ることに。


その後つつがなくトークは終了。ふなっしーが何の前触れもなく俊敏に動くため、息つく間が無い事態に。





新CMのメイキング映像で偽ふなっしーと比べて圧倒的なジャンプ力を見せつけたふなっしー。さすが本家といったところです。


最後のメッセージでは野々村一家とふなっしーが「家族の学割」をアピール。浮いた10万円をヘソクリしたり、家族旅行に使うといったアイディアが出されました。



記者会見の一部始終はこんな感じ。ふなっしーの動きやトークだけでも一見の価値アリな上、野々村一家を見ているとなんだかほっこりできます。
ふなっしーが暴れてお父さん犬が放尿、カオスを極めたソフトバンク「家族の学割」新CM発表会 – YouTube

【ふなっしーが暴れてお父さん犬が放尿、カオスを極めたソフトバンク「家族の学割」新CM発表会】を全て見る

ソフトバンクの「お父さん」フォト&ムービーギャラリー

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ソフトバンクの「家族の学割」新CMに参戦することになった千葉県船橋市「非公認」のご当地ゆるキャラ、ふなっしーが突然乱入したことに興奮したのか、発表会場に放尿するという珍事を起こしてしまったソフトバンクのマスコットキャラ「お父さん」の写真や動画をお届けします。

これが「お父さん」ことカイ君の写真いろいろ。フォトセッションの際に撮影されたものです。













動画で見るとこんな感じ。比較的大人しくしていたものの、ふなっしー乱入の影響もあってか、多くの報道陣が望んでいたであろう「ふなっしーとぴったり並んで写る光景」は微妙に実現しませんでした。
ソフトバンクの「お父さん」を近くで撮影してみた – YouTube

【ソフトバンクの「お父さん」フォト&ムービーギャラリー】を全て見る

NTTドコモがペットの迷子防止や健康管理の新サービス「ペットフィット」開始へ

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NTTドコモが愛犬向けの新サービス「ペットフィット」を開始することを発表しました。発表会場から速報でお届けします。

これが「ペットフィット」の概要。3Gや各種センサー、GPS、Bluetoothを搭載し、愛犬に装着して利用する「ペットフィットタグ 01」とBluetooth接続できる「ペットフィットステーション 01」を組み合わせることで、犬の様子(寝ている、休んでいる、歩いている、走っている)や周辺温度を計測し、クラウド上へ送信・蓄積するというもの。3月スタート予定です。


これが「ペットフィットタグ 01」を装着した状態。湿度センサー、加速度センサー、GPS、Bluetooth、3Gモジュール、防水を備え、29gの軽量ボディを実現しています。

さらにスマートフォンやパソコンなどから各種データをいつでも確認でき、獣医師の監修によるコメントや「ふれあいプログラム」の提供などの健康管理サービスを利用することもできます。



実際にAndroidアプリを操作してみたところ。2013年冬モデルを使っているにもかかわらずレスポンスはガクガクですが、これはアプリが現在開発中であることを受けたもの。運動量や予防接種履歴などを一覧できます。
愛犬向け新サービス「ペットフィット」をドコモのスマホで使ってみた – YouTube

具体的には迷子防止、健康管理が主な用途です。


各種料金はこんな感じ。初期代金に端末代金や1年分の通信料金(75MB分)、サービス利用料などが含まれたプリペイドサービスで、動物病院などでも販売予定。

なんとなく良さが分かるかもしれない動画はこんな感じ。
ドコモの愛犬向け新サービス「ペットフィット」の良さが分かるかもしれないムービー – YouTube

実際にペットフィットを装着した犬たちが発表会場にいました。いずれも大人しく、非常にかわいいです。











ドコモはワンちゃんをライフパートナーとしてモバイルを利用したサービスを展開へ。なんと日本における愛犬の飼育頭数と3~12歳人口はいずれも1100万と、いかに大きい規模かが分かります。






飼い主が懸念している事項。


なんと健康管理機能では、ペットフードなど900種類の食事データを登録。




サービスを利用すればするほど研究機関などにフィードバックが行われ、サービスの質が向上する「愛犬ビッグデータ」を実現します。


モデルの道端アンジェリカさんがロングコートチワワの「ひめちゃん」と登場。



ペットフィットの魅力を大いに語り、犬用バレンタインケーキをプレゼントしました。
道端アンジェリカ、愛犬ひめちゃんとドコモの「ペットフィット」、そしてバレンタインについて語る – YouTube

プレスリリースは以下。
報道発表資料 : 国内初、愛犬向け新サービス「ペットフィット」を提供 | NTTドコモ
・質疑応答
フリー神尾:
販売チャネルがドコモショップや取扱店ということだが、ペット販売チャネルと異ならないか。犬種によって体格などが違うと思うが、どれだけ細かく対応できるのか。
株式会社NTTドコモ M2Mビジネス部長 高原幸一:
ドコモショップだけでなく郊外の大型店舗や動物病院などでの販売を考えている。犬種や体格は最初にデータを打ち込むようになっており、センサーデータと合わせて特徴点をとらえ、正しいカロリー計算を行うようなアルゴリズムを作成中。
朝日新聞タカシゲ:
ビッグデータは自動的に研究機関に送られる?自動的に取られたデータ以外の周辺情報は入力できる?
高原:
愛犬ビッグデータクラウドに上がるのは加速度センサー、温度センサーなど。プライバシーの問題があるので統計的に処理したものに。
エンガジェット津田:
そもそも犬の歩数をどうやってカウントするのか。何歩が健康に?
高原:
実は私も良く分からない。そこは(獣医の)三宅先生にアドバイスをいただいている。歩数の目安は種類によって最適なデータを相談している。
津田:
人間向けの健康管理サービスとの連携は?
高原:
ワンちゃんと散歩するときはムーブバンドを付けて是非健康管理をしていただきたい。
津田:
一緒に買うと安くなるようなキャンペーンは?
高原:
特に考えていないが積極的に展開していきたい。
津田:
ペットタグの代わりにはなるのか
高原:
(本体に)名前を書いていただいてもいい。もしワンちゃんを見つけたらドコモショップにお連れいただきたい。
フリー石野:
プリペイド料金は割高でないか?本体の重さは負担にならない?
高原:
1年間で通信量としては5100円であるため、一番低価格なサービスとなっている。ワンちゃんへの負担はあるため、生後7ヶ月以上、体重が1kg以上あることを条件にしています。これからはもっと小さくしていきたい。
石野:
29グラムだから犬用?
高原:
一部そういうところがあると思います。

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auのテレビCM「速いが広い、800MHz」の声は故・永井一郎さんなのか、KDDIに確認してみた

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1月27日に国民的アニメ「サザエさん」の磯野波平役などで知られる声優の永井一郎さんの急死が報じられたことは記憶に新しいですが、現在各テレビ局で放送されている「au 4G LTE」のCMに使われているのではないか……という声があったため、確認してみました。

これが現在放映中のCM「800MHz/推理ドラマ」編。「オッホホホホホホ、つながるなんて当たり前。今どきつながるだけじゃ」「大切なのは、速いLTEが広くつながること」という、つながりやすさNo.1をうたう某社に真っ向からぶつけた内容です。
TVCM │ au「800MHz/推理ドラマ」篇 – YouTube

CMのラストには「速いが広い、800MHz」というナレーション。この声が永井一郎氏に非常に似ており、質問サイトでも話題となっていました。

そこでさっそくKDDIに問い合わせてみたところ、回答は以下の通り。43年にわたって波平役を演じてきた永井さんであるだけに、聞き分けていた人も多いと思われますが、公式に確認できたことになります。
BUZZAP編集部:
今放送されている「au 4G LTE」のテレビCMの一番最後に流れる「速いが広い、800MHz」というフレーズですが、こちらの声を担当されているのは声優の永井一郎さんでしょうか?
KDDI広報部:
確認したところ、ご認識の通りです。
BUZZAP編集部:
ありがとうございました。
なお、波平役については「サザエさん」2月16日(日)放送分から永井さんに代わり、茶風林氏が担当しています。

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備えあれば憂いなし、KDDI(au)の災害・通信混雑対策設備をひたすら撮影してみた

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3月11日を間近に控え、防災に対する意識が高まりつつある昨今ですが、災害時のライフラインとして必須なのが通信回線。東日本大震災発生当初、被災地のテレビ局が通信会社ごとの接続状況を公開していたのも記憶に新しいのではないでしょうか。
そこで今回、KDDIが首都圏直下型地震を想定した模擬訓練を行うにあたり、移動基地局などの対策設備をフル出動させたので、さっそく片っ端から撮影してみました。

まずは車載型地球局「ビッグシェル号」。パラボラアンテナを搭載し、地上約3万6000kmの通信衛星と映像を伝送可能。緊急通行車両に認定されているため、災害時にいち早く駆け付けることができます。






光レーザーを使って2kmの距離を100Mbpsで伝送できる「キャノビーム」。有線に頼らず、長距離を高速ネットワーク接続できるため、コミックマーケットや花火大会、初詣といった各種イベントに出動しています。



衛星との通信に用いるパラボラアンテナ。さりげなく「KDDI au」のロゴ入りです。


コミケ会場に進撃の巨人デザインで参戦したことでもおなじみの車載型基地局。こちらは中継の役割を果たすレピータ局で、ほかの基地局と組み合わせて使います。



移動電源車

海上での通信を可能にする「船舶型基地局」。


フタをかぶせることで大荒れの天気や波にも対応できます。


キャスター付きで運ぶことができる「過般型無線基地局」。ヘリコプターで空輸可能で、所要時間2時間で設置できるなど、緊急時でも柔軟に対応できるのが特徴です。


被災地で行われたKDDIの支援活動一覧

そして極めつけがこちら。一見ただのバイクに見えますが……


なんと災害発生で主要道路が寸断された場合などに、KDDIの災害対策本部長が対策本部までスムーズに移動できるように配備されている「SOMU150号」「somu50号」。通信手段が寸断された場合には拠点間の伝達係として原付バイクと電動アシスト自転車が配備され、使命感あふれる総務マンが駆け付ける仕組みも。

ちなみに展示されているのは東京ビッグサイト横にある「東京臨海広域防災公園」。海風が強く、事実上吹きっさらしの中でメディアが詰めかけています。

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ヘリや非常用車両が出動、KDDI(au)の「大規模災害時を想定した公開訓練」レポート

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KDDIが本日、首都圏直下型地震を踏まえた「大規模災害時を想定した公開訓練」を実施したのでレポートをお届けします。
復旧要員が実際にヘリで送られ、さまざまな非常用車両が出動するなど、日ごろなかなか見られない機会となりました。詳細は以下の通り。

まずはKDDI株式会社 技術統括本部 運用本部 副本部長 佐藤準一氏による挨拶。

今回の公開訓練では東京湾北部、深さ20kmでマグニチュード7.3の首都圏直下型地震が発生して基地局を中心とした広範囲に被害が及び、国の防災拠点である「東京臨海広域防災公園」ですべての携帯電話会社の通信が途絶。政府・東京都から東京臨海広域防災公園および練馬区役所、品川区役所に関する通信確保要請を受けた事態を想定しています。
まずはヘリコプターを出動要請。遠くの空から音が聞こえ始め……



ヘリが現場に到達。さっそく乗っていたスタッフが現場の状況を確認します。



一部始終を撮影した動画はこちら。ヘリ着陸時には強風が吹き荒れます。
auの災害対策用ヘリコプターが颯爽登場 – YouTube

状況を確認次第、車載型基地局が出動。各地で設営がスタートしました。

まずは手順を確認。周囲にコーンを展開した後、予震対策のため車載型基地局をジャッキアップします。


その後本格的な設営へ。まずは衛星アンテナを出し、その後携帯電話用アンテナを展開。



携帯電話用アンテナは12メートルまで伸びますが、現場は風が強いためやや短めに。



セットアップ後は携帯電話の充電スポットを展開。KDDI(au)だけでなく、他社の携帯電話も充電できるほか、他社が普通の場合、非常用の電話を貸し出してくれます。



今度はトラックが到着。可搬型基地局を設置していきます。





右から衛星アンテナ、基地局ユニット、無線設備の順番です。

車載型基地局の設置が長引くことが想定される場合、KDDIは移動電源車を出動させることで稼働時間を伸ばします。


ここで各地の非常用基地局、整備完了です。





KDDI(au)の「大規模災害時を想定した公開訓練」、車載型基地局や可搬型基地局が設置されるまでの一部始終 – YouTube

公開訓練では現代の通信に欠かせない存在、光ケーブルも展示。こちらは1.5km程度ごとにケーブルをつなげる中継器で、全国に1万2000ヶ所ほど設置されています。


ケーブルを試しに触ってみました。あまり弾力はありませんが、これが通信を支えていると思うと胸が熱くなります。

ケーブルの中には細かいケーブルが密集。1本1本に4本の光ファイバーが束ねられている仕組みです。

中継器の中核部分。この透明な管のようなものが、光ファイバーを中継しています。

ケーブルの接続に用いる機器はこんな感じ。

なお、この中継器は地中に設置することを想定したもので、このようなキャップを取り付けることで防水にも対応。

災害時などに寸断されると場所を特定し、その区間のみ張り直すといった対策が行われるわけです。


また、受付では水で戻せる非常食の備蓄が展示。災害時は数多くのスタッフが動員されるため、相当量の備蓄を行っていると解説されました。



冷たい非常食だと寒冷化ではスタッフの体力が奪われますが、20分で温めてくれるヒートパックも備蓄しているとのこと。

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まるで小型サーバールーム、なかなか珍しい携帯電話の車載型基地局内部を一挙公開

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KDDI(au)が本日、首都圏直下型地震を踏まえた「大規模災害時を想定した公開訓練」を実施するにあたり、さまざまな非常用車両や設備を公開しましたが、やはりその中でもひときわ注目したいのが車載型基地局。
災害時だけでなく、コミケや花火大会、コンサート、初詣などの人が殺到するイベントでのつながりやすさに一役買っているわけですが、今回内部が公開されたため、さっそくその様子をお届けします。詳細は以下の通り。

これが車載型基地局。携帯電話の基地局および衛星通信機能を備え、スタンドアローンで稼働できるタイプです。

側面のドアを開け放つと中はこんな感じ。


向かって左側(運転席側)は携帯電話の基地局設備。奥の上段にある数多くのケーブルがつながっている機材が基地局のコア部分で、ユニットを増設することでLTEにも対応。現在全国各地に配備されている車載型基地局のLTE化が進められています。

右側は主にバッテリーなどの電源設備に。

そして上部には各種機材が発する熱を冷却するためのエアコンを搭載。

全体を見渡してみるとこんな感じ。まさに小型のサーバールームといったところではないでしょうか。

後部にはコーンなど、車載型基地局の設置に必要な各種装備。

こちらは衛星と通信するためのパラボラアンテナ

そして携帯電話基地局のアンテナがあります。

続いては車載型基地局の蓄電設備では賄えないほどの長時間設置が要求される場合に出動する移動電源車。

中には燃料を燃やして発電する設備が搭載されています。


側面のドアを開けておくとなかなか爆音。しかしドアを閉めれば比較的静かになるため、避難所の近くに来ても問題ありません。
爆音で発電するauの移動電源車内部 – YouTube

このように車載型基地局とケーブル接続して運用します。

最後に可搬型基地局。左から無線設備、基地局設備、衛星通信用のパラボラアンテナの順番で、発電機を接続して運用します。



そしてこちらが携帯電話用のアンテナです。

なお、説明員に聞いてみたところ、車載型基地局や可搬型基地局のアンテナは基本的にプラチナバンド(800MHz帯)の電波を吹くとのこと。
これは付近の基地局が不通になっている被災地ではカバーエリアの広さが要求されるためで、基地局1台で3G・LTE共に広範なエリアをカバーできるようになっています。

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非常時に設置されるauの携帯電話無料充電スポット、内部は一体どうなっているのか

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首都圏直下型地震を踏まえたKDDI(au)の「大規模災害時を想定した公開訓練」において、非常時には車載型基地局の投入と同時に携帯電話の充電スポットが提供されるデモンストレーションが行われましたが、この設備の内部はどうなっているのでしょうか。
フタを開けてみると、少し意外な光景が飛び込んできました。詳細は以下から。

今回設置された携帯電話の無料充電スポット。災害時にはau以外のユーザーでも利用できるそうです。

シールを貼る位置が微妙(絶妙?)なせいか、なんだか懐かしい社名に。


フタを開けてみたところ。てっきり携帯電話を複数台充電するために作られた、au独自の機材が導入されているのかと思いきや、「マルチタップに市販のUSB-ACアダプタをたくさん挿しただけ」という、非常にオーソドックスな内容です。

ちなみにこれらのアダプタは2A出力に対応しているため、バッテリーの大容量化が進む昨今のスマホでも快適に充電可能。しかし1つのアダプタにケーブルを複数挿して充電した場合、電力の奪い合いが発生し、最悪アダプタ自体が負荷に耐えきれず融解してしまうというケースが発生します。
そのためできれば「複数のスマホを安定して快適に充電できる高出力マルチ充電アダプタ」のようなものの製品化を期待したいところですが、どこかのメーカーが開発に乗り出したりしないのでしょうか。

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ソフトバンクが200倍の通信量を処理できる「三次元空間セル構成技術」を公開実験、LTE-Advancedにも対応

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スマートフォンやタブレットの普及で年率2倍で増え続ける通信量。
このままでは東京オリンピックを迎える2020年には今の200倍にまで膨れ上がると試算されていますが、ソフトバンクがブレイクスルーにつながる新技術「三次元空間セル構成」の公開実験を行いました。

今回行われた研究開発の背景。周波数の効率利用や3.4GHz~4.2GHzといった新規電波資源の開拓を行っても、1つの基地局では通信量を処理しきれなくなる時代が近づいており、フェムトセルに代表されるような小さいエリアをカバーする「極小セル」を敷き詰める必要があるとされています。

高層ビルなどが密集する都市部などでは二次元平面ではなく、三次元方向にも対策が必要。しかし極小セルを打てば打つほど干渉が問題となり、極小セルを考慮した「三次元空間セル構成技術」が重要となるわけです。

ちなみに広いエリアをカバーするマクロセルと極小セルは同一周波数を使用。つまり確実に干渉対策が必要になるわけですが……

ソフトバンクはマクロセルと極小セルの間向けに「連携eICIC」「連携セル間干渉キャンセラー」、極小セル間では連携eICICに加えて「学習型ビームフォーミング」、そして基地局間ネットワークを連携制御といった技術を開発。今回開発された技術は総称して「ネットワーク連携干渉抑圧技術」と呼ばれます。

各種技術の詳細はこんな感じ。



そして今回は実際に室内およびフィールドでの公開実験が披露されました。




干渉抑制技術の詳細。同じ周波数同士の基地局の場合、エリアとエリアの境目で干渉が発生してしまい、通信できなくなるケースがしばしば見受けられますが、極小セルが密集させてもなお通信できるのが今回開発された技術です。

電波に指向性を持たせることで干渉を回避するビームフォーミング技術も採用。なお、ビームフォーミングは広域無線LANや地下鉄トンネル内でのWiMAXサービスなど、各社がさまざまな用途で用いられています。


実験装置の諸元。実験局用に割り当てられた3.3GHz帯・10MHz幅を使用します。


ネットワーク制御技術の詳細。干渉対策には基地局間での連携が必要ですが、これはネットワーク制御で同期される仕組み。屋外では従来通りGPSが用いられますが、屋内の極小セルに対しては携帯電話端末のように、ほかの基地局とパケット通信で同期を図る「リスニング」が導入されています。





そしてこれが公開実験の行われたソフトバンクモバイルのラボ。

極小セル、マクロセル装置などが実際に配置されています。



さっそく実験。




eICICが無い場合。極小セルの電波が届くエリア内に端末がある時は、マクロセル・極小セルともに高いパフォーマンスを出せています。

しかし極小セルのエリア境界ギリギリになると、パフォーマンスは劇的にダウン。

そしてeICICをオンにし、基地局同士を同期させると、境界ギリギリに近づいても快適な通信が可能になります。また、マクロセル・極小セルのいずれにリソースを割くのかもネットワーク側で制御可能。

いまひとつピンとこない人も多いと思われますが、動画で見ると分かりやすいかもしれません。
LTE-Advancedにつながるソフトバンクの「三次元空間セル構成技術」デモ – YouTube
)
続いてはセル間干渉キャンセル技術。



干渉キャンセルを行わない場合、エリアギリギリでは干渉が起きてしまい、通信はほぼ不可能になりますが、キャンセルを行った場合、たとえ極小セルのカバーエリアを拡大する新技術「CRE(Cell Range Expansion)」を利用しても、境界部分の干渉を最小限に抑えられるわけです。





ソフトバンクでは極小セル間の干渉対策実験を以下のような環境で実施。



ちなみにこのギザギザしたものは電波を遮蔽する壁の役割を果たしています。

触ってみたところ。意外と柔らかいです。

これがビームフォーミング技術を採用した極小セル。


端末はこのようにして可動式にすることで、「建物の壁に近づいた状態」などを再現します。


実際に行われたデモ。最初、右側の極小セルは端末の位置に合わせて上方向に電波を吹いていますが……

端末を動かすと、反対側の極小セルと向かい合ってしまう形に。

これでは干渉してまずい、とネットワーク側が検知して制御。その結果、左側の極小セルは上方向に電波を吹くようになりました。

デモの様子はこんな感じ。
LTE-Advanceにつながる技術、ソフトバンクの「干渉キャンセラー」デモ – YouTube
)
また、実際に各地に実験局を設置したフィールド実験も実施。基地局同士が連携することで、屋外でもオーダー通りのスループットを叩き出していました。









質疑応答は以下。
日経金子:
総務省の受託研究という話だが、はどのようにフィードバックされるのか。フィールドテストまでできているという話だが、実用化のメドは?LTEでも使えそうだがLTE-Advancedでの運用なのか。
ソフトバンク:
今回開発した「確実にスループットを上げる新たな技術を作る」という。将来的にはどんどんセルが小さくなる。時期は分からないがいずれ実装される。eICICはリリースの10からなので、定義上LTE-Advancedの扱いになる。LTEに入れることは可能だが、定義ではLTE-Advanced。
ケータイWatch関口:
周波数利用効率はどれくらい向上する?
ソフトバンク:
極小セルがたくさん打たれた中においても、周波数利用効率は2倍以上。
日経コミュニケーション堀越:
eICICのABSパターンはノーマルなのか、リファレンス信号が少ないものなのか。eICICの運用イメージは今回のデモで見せられたような運用が一般的に?
ソフトバンク:
実際のトラフィックを含めた形でスループットを上げるような形で運用していきたい。
堀越:
C-RAN構成は必要無い?
ソフトバンク:
マクロセルが聞こえるのであれば、我々の技術のほうが簡単であると考えている。
堀越:
マクロの信号を受けたほうがスループットがいいと思うが?
ソフトバンク:
極力マクロは避けて、極小セルの中で使いたい。干渉を消してでも極小を使って全体のスループットを上げたい。
堀越:
ビームフォーミングを使うということだが、ビームフォーミング可能な国内用のアンテナはあるのか。
ソフトバンク:
プリコーディングで指向性を持たせる仕組みなので、一般的なアンテナでも実現できると考えている。

【ソフトバンクが200倍の通信量を処理できる「三次元空間セル構成技術」を公開実験、LTE-Advancedにも対応】を全て見る

携帯各社のMNP大幅優遇やっぱり終了、3月16日終了説はデマじゃなかった

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電話番号そのままで携帯会社を乗り換えられる「MNP(モバイルナンバーポータビリティ)」利用者向けに、携帯各社が行っている大幅優遇が3月16日で終了すると携帯電話販売店が明かしたことを先週BUZZAPでお伝えしましたが、さっそく実態を調査してみました。

◆一括0円とキャッシュバックに沸いた3月16日
まずは首都圏にある家電量販店の3月16日(日)当時の様子。携帯電話コーナーのauブースでは、iPhone 5s本体が一括0円でさらにキャッシュバックが行われる旨をデカデカと掲示。右隣のドコモブースでも「1台で7万円、2台なら14万円還元」といった景気のいい数字が見られます。

ソフトバンクコーナー。こちらもiPhone 5sが本体一括0円に加え、「学割適用で4台MNPすれば18万9000ポイント還元」という大盤振る舞いっぷりです。

◆次の週末をチェックしてみた
そして3連休の初日となる3月21日(金)に同じ量販店を訪れた際の様子。auコーナーに垂れ下がっていた景気のいい数字が見当たりません。

ソフトバンクでも同じことに。スタッフに問い合わせてみたところ、MNP利用の場合、本体価格から5万円程度を引くだけで、追加のキャッシュバックは行われないとのこと。ちなみにソフトバンク版iPhone 5sの本体価格は6万8040円であるため、本体一括0円にすらなりません。

なお、唯一ドコモだけが「iPhone 5s一括0円」を提供していましたが、先週の「3台MNPで24万円還元」という数字を見てしまっただけに、見劣りする感が否めません。

◆デマじゃなかった「3月16日終了説」
「3月16日でMNP大幅優遇が終わる」という情報について、一部でデマだと見る向きもありましたが、フタを開けてみると落差の激しさに驚かされました。
「学割」で家族丸ごとMNPさせることを狙う携帯電話会社にとって、家族連れでにぎわう量販店はおそらく最も力を入れたい販売ルート。しかしその量販店でここまであからさまな差が生まれた以上、優遇施策の見直しがあったと考えざるを得ないのではないでしょうか。
なお、普段からキャッシュバックを売りにしている携帯電話販売店などでは、キャッシュバックの提供自体は続いているものの、その額が変化。3月16日でMNP大幅優遇が終わることを告知し、今回の騒動の震源地となった「テルル」のTwitterでも顕著です。
こちらは2月末時点でのMNP向けキャンペーン。au版iPhone 5sを学割適用で3台MNPすると12万円の現金キャッシュバックに加えて、1万5000円の商品券までもらえましたが……

3月16日以降は、3月18日限定で「3台MNPすると7万5000円キャッシュバック」を打ち出したのみ。あとは一部の不人気機種にキャッシュバックを付けて投げ売るケースがみられるだけで、3連休に差し掛かってもiPhone 5sの特売は告知されていません。

同じ端末・同じサービス内容にもかかわらず、MNP利用時と機種変更時の月額料金(本体代込み)の差は実に2倍以上もあるなど、不公平極まっていた感のあるMNPの大幅優遇。

2年ごとに携帯電話会社を切り替え続けるのが最もお得で、高額な月額料金・高額な本体代金を支払う長期契約者がバカを見るという現状は決して健全ではないと思われますが、携帯各社はMNP大幅優遇を見直した後、どのような施策を導入するつもりなのでしょうか。

【携帯各社のMNP大幅優遇やっぱり終了、3月16日終了説はデマじゃなかった】を全て見る

NOON裁判から見えた「ダンス営業規制」の驚くべき実態「どう考えたらいいの?ダンス営業規制問題」レポート<後編>

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4月4日に開催された、現在進行中の風営法改正運動とNOON裁判を巡るシンポジウム「どう考えたらいいの?ダンス営業規制問題」。NOON裁判の中で明らかにされたダンス営業規制の驚くほど曖昧で杜撰な実体について報告が行われました。詳細は以下から。

風営法とNOON裁判を巡るシンポジウム「どう考えたらいいの?ダンス営業規制問題」レポート<前編> BUZZAP!(バザップ!)
「ダンス」とは何か?もちろんその答えは人それぞれでしょう。でも、それが司法の現場である法廷であるならば、そして「客にダンスをさせる営業」を摘発する警察官によるものであるならばどうでしょうか。明確な回答が示されなければなりません。
NOON裁判で争われた「ダンス営業規制」とはいったいどんなものなのか。警察や検察はいったい何を「ダンス」と認識し、「客にダンスをさせる営業」をどのように取り締まったのか。NOON訴訟弁護団の主任弁護人により、実際に法廷での証言から明らかにされました。

司会:
最初からNOON訴訟の主任弁護人として関わっていただいている水谷弁護士にお話を伺います。まず摘発当時、捜査機関は何を見てどのように判断したのか、いろいろな方の証言から明らかになってきました。摘発当時のお店の状況、お客さんの様子などについてお話いただければと思います。

水谷:
この訴訟の中では18人の証人に証言を頂きました。お客さんが5人、NOONのスタッフが3人、警察官が7人、それに加えて今回登壇しておられる3人の学者の皆様です。加えて被告人である金光さんへの質問によって明らかになった当時の状況をご説明いたします。
そもそもNOONに警察が目をつけたのは摘発の概ね1年ほど前のことでした。当時ミナミのクラブに集中的な摘発が集まっていたのですが、府警本部に1本の匿名通報が入ります。
「なんでミナミのクラブばっかり潰すんや。NOONじゃ女子高生が土曜日に来て酒飲んどるぞ」
という通報がきっかけだということでした。しかし2年前の4月4日午後9時43分に警察がここに踏み込んだ時、このフロアには未成年はひとりもいなかった。少なくとも警察は何も確認しなかったし、そもそも未成年がいるかどうかすらチェックをしなかったということが法廷で明らかになりました。
当日は夜の7時半位から「British Pavilion」というタイトルのロックイベントが行われていました。7時半にスタートした時にはまだお客さんは数人で、フロアも本当にまばらだったそうですけれども、潜入捜査員が2人1組で少しずつ入ってきて、摘発直前には潜入捜査員が概ね10人位このフロアにいたということです。

その捜査員を入れてもフロアにいたお客さんは30数名程度。お客さんが法廷でも証言されていたんですが、どうもノリの悪い一団がおる。どうも人相の悪い一団がおる。DJが頑張っても頑張っても全然アガっていけへん奴らがおる。「あいつら何やろな」って言ってたら実は警察官だったということのようです。
当時はDJがロックミュージックを流していて、まさに摘発の瞬間に警察がトラメガで「音楽を止めろ!」と叫んでいた瞬間にかかっていたのはSuedeの「Trash」という曲だったということが証言で明らかになりました。
Suede – Trash – YouTube

(編集部注:歌詞はコチラ、日本語訳はコチラから)
じゃあその時お客さんはどんなことをしていたのか、この法廷で5人に対して尋問が行われました。この法廷の中でお客さんに対して「その時右足はどこにおいていたんですが」「次に左足はどうしたんですか」「その時肘はどの辺りにありましたか」「手首はどの辺りにありましたか」「首はその時どれくらい動いていたんですか」こんな滑稽な尋問が行われました。
これは何をやっていたかといいますと、風営法2条1項3号の条文で読みますと「客にダンスをさせ」という文言があります。金光さんが店のオーナーとしてお客さんに何をさせていたのか、「ダンスをさせていた」ということが証拠上認められるのかを追求するために行われた証人尋問でした。
ではここで言うダンスとは何か。ダンスといえば皆さん思いつかれるものがいろんなものがあると思います。HIP HOPダンスやジャズダンスもあれば、幼稚園のお遊戯だってしっかりやってればダンスです。あらゆるダンスが含まれるとなればこれは全く無意味な条文になりますから、実は裁判が始まる前に我々は検察官に対して「ここに書いてある『客にダンスをさせる』というのはどういう意味か説明しなさい」と要求したんです。
そこで検察官が言ってきたのが「風営法2条1項3号に言うダンスとは、男女間の享楽的雰囲気を醸成し、性風俗のびん乱など、社会の風俗に影響を及ぼす可能性があると社会通念上認められる舞踏である」というものでした。「いわゆる社交ダンスのように男女一組で踊るものに限らず、タップダンス、ディスコダンス、その他種類および様式も問わない。これが風営法2条1項3号に書いてあるダンスという言葉に含まれているものだ」というのが検察官の説明でした。
ですので、我々としてはお客さんがそうした「男女間の享楽的雰囲気を醸成し、性風俗のびん乱など、社会の風俗に影響を及ぼす可能性があると社会通念上認められる舞踏」をしていたかどうか、ということを法廷で問うたわけです。
そこで結局出てきたのは、例えば肩幅程度に横にステップをしながらリズムに乗る、あるいはかかとを上げて体を上下しながら、あるいは音楽のビートに合わせて頷きながら、音楽を聴く。5人のお客さんは皆そのような証言をしました。
先ほど高山先生のお話にもありましたが、男女間が密着するようなダンスが元々規制対象だったという観点から、お客さん同士の距離感はどのくらいだったのかというと、せいぜい30cmから50cm、あるいは1mくらいの距離ですと。それくらいの間が開いていた。暗さも4,5m先の方の顔が見えるくらいの暗さだったと。
我々としてはこのようにお客さんが実際に証言なさったその時、どんな動作をしていたのか、本当に警察官が言うような性風俗秩序を乱すようなダンスだったのか、男女の間で享楽的な雰囲気、いかがわしい雰囲気を自然に醸し出してしまうようなダンスだったのか、ということを問うていったわけです。
司会:
1年以上前の潜入捜査から始まり、摘発当日も捜査員が多数入っている状況の元で、捜査員はどういった状況をもって、風営法上の「ダンス」と認識したのか。裁判の中で明らかになってきたかと思うのですが、いかがでしょうか?
水谷:
警察官が7人法廷に来られて、摘発に当たり、いったい何をもって「違法にダンスをさせていた」と判断するのか、警察の中でどのように認識されていたのかを法廷で証言されました。
法廷での証言によると、事前に皆さんで打ち合わせをしたそうです。年配の警察官らが集まって、みんなでステップ踏みながら「どれくらいの幅のステップだったらダンスになるのかな」ってことを相談されたそうです。
その際には、何の根拠もないと困るんだということだったのかもしれませんが、府警本部から何をもってダンスをさせていると判断できるのか、根拠となる資料が欲しいということで取り寄せをされたそうです。
何をもってダンスと評価するのかというと、ある警察官は「ステップを踏んでいたら○」「腕を振るのも○」「頭を振る○」「腰をくねらせる△」「リズムを取るために軽く上下運動をするは×」というように資料には書いてあったと証言しました。
ところが、次に出てきたその警察官の上司に当たる警察官は「ステップを踏むは×でしたね」と仰ったんです。一緒にこのNOONに摘発に来た上司と部下の間ですら何をもってダンスと見るのかということに対して、一番基本的なステップを踏むのか踏まないのかというところでもぜんぜん違うことを仰ってたんです。
なぜこんなことが起きるのか。結局のところ法律の中には何を規制対象とするのかが明確に書かれていない。だから警察も何を取り締まったらいいのか、何を摘発したらいいのかがよく分からないまま、現場判断でやっていたことのが明らかになったと考えています。
最終的にはステップを踏むことを×と仰られた上司の方は「この○×表はただの参考資料にすぎない。最終的には現場で私が判断する。音楽にノッてお客さんが楽しくリズムに乗って踊っていたらもうそれで享楽的」とまで仰りました。
これは明らかに風営法の目的規定とも大きくずれている。楽しく踊っていたらそれだけで違法と言ってしまうに等しいですから、とんでもない解釈です。しかし警察官がこのようなことを言ってしまうのも、それを基準に実際に摘発をしてしまうのも、結局はやはり法律が極めて曖昧すぎて、何を摘発とするべきなのかが明確になっていないから。これが根本的な問題なんだろうと法廷を見ていて強く感じました。

司会:
結局どういったダンスなら摘発できるとかできないといった内規というか、客観的な決まりや基準はないということでしょうか。
水谷:
そうですね。我々も「ないんでしょう?」と聞いたら警察官も「ないです」とはっきり言ってしまったんですね。「客観的な基準はないんです。私が良識に則って判断します」と。なかば開き直っておられたと思うんですけれど、警察官の方自身も説明しようがなかったんだろうなと思います。
それ程に我々は曖昧な規定で、しかもこれに反すれば刑罰を科させるという、極めて恣意的な法規制の中で、これまでクラブが営業を続けてきたということが改めて明らかになったと思います。
司会:
逆に取り締まる側の末端の警察官にとって、これは非常に曖昧な基準しかないということは彼らにとってはどうなんでしょうか?
水谷:
やはり彼らにとっても、法律がある以上は仕事をしなければならないけれど、一体何をすれば適切な仕事と言えるのかが明確でない以上、きちんとした仕事ができないという意味では彼ら自身も犠牲者なんだろうと思います。
我々はダンスフロアなどの設備を設けてダンスをさせる営業をしていたという条文がありますから、じゃあダンスフロアなどの設備を証拠上どのように確認したのかを追求しました。
そこで結局、このフロアの見取り図の寸法が、2mのところより5mのところが短かったりとか、椅子や机が置いてあるところがよく分からなかったりとか、「ダンス営業に絶対必要な設備って何ですか?」「スピーカーです。」「この図の中のどこにスピーカーが描いてありますか?」「描いてませんね」とか、そんな杜撰なことになったのも、何を取り締まるべきなのか、何をもって違反とすべきなのかがはっきりしなかった。だから彼らが現場で迷いながらやってしまったというのが実情なんだろうと思います。

司会:
法的な点で水谷弁護士に引き続きお話を伺いたいのですが、NOON訴訟弁護団は人権を侵害しているという、憲法違反だとの主張も立てていたと思います。その点についてこのNOONの摘発について、具体的に誰のどんな権利がそこで侵害されていると考えられるでしょうか。
水谷:
我々はこの裁判で憲法上の主張として3つの主張をしました。ひとつ目は表現の自由を侵害している。ふたつ目は営業の自由を侵害している。そしてみっつ目は適正手続違反。つまり法律上、刑罰を加える法規というのは明確にだれでも分かるように定めていないといけない。この憲法の要請に違反しているという主張を述べました。
このうちの表現の自由に関して言いますと、我々が主張したのはこのNOONを経営していた金光さん、そしてスタッフの皆さんの表現の自由です。彼らはこのNOONが魅力ある場所であるために魅力あるDJ、VJ、アーティストらを呼び、新しいもの、魅力あるものを発信しようというプロデュースをされてきたわけです。このプロデュースには当然ながらオリジナリティがあります。
当然個々のアーティストという発信者はいて、それぞれの表現の自由というものもあるのですが、それを組み合わせることによって新しい魅力を生み出し、このNOONが新しいものに触れられる場所として機能する。そういう場所をプロデュースするというのも広い意味での、あるいは革新的な意味での表現であろうと。それを売春とは繋がりもないのに売春規制を盾にしてその表現を制約するのは表現の自由に対する過度の侵害であって許されないというのがひとつ目の主張です。
次はアーテイストの表現の自由です。もちろんここに出てくるアーティストのみなさんにとってNOONというこの場所で表現を行うということが大きく制限されるという問題があります。さらに言うならば、大きなホール、大阪ドームや武道館で実際にアーティストとして表現活動ができるのはほんの一握りの方です。そうした有名アーティスト達も最初から武道館でできたかというとそうではない。彼らもこういう小規模なクラブやライブハウスで、場合によってはお客さん数人の前で表現活動をする、そしてより魅力的な表現を磨いていくという試行錯誤をまさにこういう小バコでやってきたわけです。
なのでこうした小バコの営業規制をしてしまうということは、そういうアーティストが育つ場、苗床を奪うに等しい。そうなった時に果たして豊かな文化の基盤というのは維持できるのだろうか。できないと思うんですね。そういう意味ではアーティスト個人の自由はもちろん、文化基盤そのものも侵害していることになるという主張をしました。
さらにはお客さんの自由です。なぜお客さんがここに来るのか。それは新しい表現に触れ、そしてその新しい表現をするアーティストとコミュニケーションをする、あるいは表現者を好む人同士のお客さん同士のコミュニケーションです。そこでまた新しい繋がりができ、コミュニティができていく。そういうことを期待してここにはお客さんが集っていると思いました。そういう場を規制して潰していくのは、表現を好む人同士のコミュニティの場を潰すことにもなりかねない。そういう意味では表現を享受する側の自由をも侵害するのだということを主張しました。
司会:
新井先生にお伺いしたいのですが、「表現の自由」と言った時、この訴訟が始まった当初から、警察庁も見解として出しているように「ダンス規制法はあくまで営業を規制するものであって、ダンスなどの表現を規制するものではないのだ、表現規制に対してはこの法律はあくまで中立的であって、あくまで営業規制なんだと」いうことが色んなところで意見として出されました。
この点について新井先生には意見書の中で表現の内容についてもやはり規制の対象だということを仰っていただいていますが、それについて噛み砕いた話をご説明いただけますでしょうか。
新井:
まず皆さんが考えているように、確かに表面的なものとしては営業の自由の規制であって表現の自由の規制ではないと思われるかもしれません。ですが、例えば、映画館と映画監督とそこに来るお客さんの間の関係や、文芸誌と小説家とそれを読む人の関係と同じように考えてみると、そこにはやはり全体として、その3者がいて成り立つコミュニケーションがあると思います。
民間が経営する映画館を公権力が何かしらの形で潰そうとすることがあったとした場合に、それが表現の中身を規制しているわけではないとしても、そこで映画館を開いてはならないとなれば、それによって映画を上映してもらう映画監督やプロデューサー、あるいはそういったものが世の中にあるんだと知る場を我々は失うことになる可能性がある。
映画館の問題に置き換えてみると多くの人はこれが表現の自由の問題だと入ってくると思うんです。それに対してダンスはどうかというと、私はパラレルに考えることができるのではないかと思う。コミュニケーションの場としての重要性があって、それに対する制約であるからこれは表現の自由として捉えることができるのではないかと考えます。

司会:
どこでもダンスができるから、これはダンスを規制しているわけではないのだと、どこでもダンスができるからいいんじゃないかという乱暴な議論がなされていましたが、それに対してそこの場でしかないコミュニティ、文化発展の場としての重要性ということになりますでしょうか。
新井:
ダンスをできればいいじゃないかという問題ではないと思っています。やはりその場の性格は重要ではないでしょうか。一定の場で、いい音楽家を連れてくる人たちがいて、そこでこんな文化発信をしているということが知られ、それに興味があって生の音を聴きながら気分良くなりたいという、そういった意味があるわけだから。
例えば、それは家の中でダンスしてればいいじゃないかという話と一緒で、他者との総合的なコミュニケーションが行われていることに非常に意味があるのではないか。
司会:
風営法は立法当初から既に30回以上改正が重ねられていますが、その他のいろいろな法律が整備されてきている中で、未だにこのダンスをさせる営業の3号営業に当たるとなると許可制というものが未だに維持をされています。
許可制というのは厳格な規制だと理解を法律学上ではするわけですが、今現在考えられる風営法の立法目的と、厳格な許可制を取るということの合理性はあるのでしょうか。
新井:
営業の自由で考えても表現の自由で考えても、あらゆる営業は、場合によっては一定の規制を受けることはやむを得ない状況はあるかもしれません。例えばお酒を出す営業だったり、衛生面の管理や建物の防火の基準を満たしているかなどの意味合いでの許可などの一定の規制は意味があると思います。
ただし今回のような、ダンスをさせるということに注目して許可制を敷いているのはあまりにも強すぎる規制ではないかと思います。そもそもの規制目的というものが現状においては相当合理性を欠いているということがあるわけで、そうだったらその他の形での個別具体的な形での、売春や麻薬、暴力を取り締まればいいだけです。この観点で広範に規制をするというのは今の段階では不合理と思う他ないです。
司会:
売春や賭博が当初から貫かれている立法目的としてあるという中で、風営法ができた戦後まもなくの時期から各種法律が整備され、その中で売春防止法が整備されて売春が一定の規制化に入るということになっているわけです。こうした状況のもとで果たして風営法が存在意義があるのか、実質的処罰根拠ということから考えていかがでしょうか。
高山:
実質的処罰根拠がないものは処罰してはいけないというのが最高裁の考え方です。風営法のダンス規制は戦後直後に制定されたもので、その後いろいろな問題に対する個別の法律が整備されています。
売春防止法は風営法の8年後に制定されまして、これで直接的に売春に関連する行為を規制して処罰していこうという体制ができました。それから薬物犯罪についても覚醒剤や麻薬が取り締まられるようになっていますし、その他騒音規制や廃棄物の規制、青少年保護の法律や条例なども次々と整備されていったわけです。
では風営法には何が残っているのだろうというとダンスが残っているんですが、ダンスの何が悪いのかということが今問題になっているわけです。
ダンスをする人が集まっていることに悪いイメージを持っているとすれば、喧嘩や薬物乱用を始めゴミを捨てるんじゃないか、や騒音を出すんじゃないか、子供が夜遅くまで遊ぶんじゃないかという心配をされている方が多いかもしれませんが、それらの問題は全て、それらを直接ターゲットにした法令で規制されているわけで、ダンスに残っているものは最早何もない。
例えば、ある場所でAさんはビールを飲み過ぎて暴れました。Bさんはチューハイを飲み過ぎて暴れました。Cさんはハイボールを飲み過ぎて暴れました。それは大変だから規制を使用ということで「炭酸を飲むことを禁止した」。本当はアルコールが悪くて炭酸は悪くないのに、何か付随するものが悪いような錯覚を起こしてしまって、炭酸が悪いんだというような話になってしまう。ダンスが悪いという人もそのような錯覚に捕われているのではないでしょうか。

司会:
風営法の無許可営業罪は2年以下の懲役、そして200万円以下の罰金という比較的思い刑罰が科されています。刑罰というものである以上、何をやったらだめなのかということが事前に分かっていなければならないのではないかという関係で、この裁判の中で何が禁止されている、許可を取らなければならないダンスなのかということについての証言の曖昧さについて水谷さんに話していただきました。この点について刑罰を伴うダンス営業規制、刑罰の明確性という側面からするといかがでしょうか。
高山:
先ほど水谷弁護士が仰ったとおりですが、法律というものは一般の人達にやっていいことと悪いことを示して「これはやるな!」「これはやっていい!」と教えてそのとおりに市民の行動をコントロールしようとするものです。
だからやっていいものと悪いものの区別が一般の人々にとって理解できないものであれば、その法律は人々の行動の自由を過度に制約してしまう。憲法上の問題を生じる法律であるということになります。
先ほど紹介にあったように、そもそもダンスが売春の危険を生むのかということ自体も疑問ですが、仮にそうだとしてもどういうダンスが良くてどういうダンスがダメなのかが全く不明です。
何故かと言うと中学校でもダンスを義務化しているわけですよね。だから、ダンスをさせる営業の中には教育目的で正しいダンス教室もあるはずなんですけれど、一方では取り締まられているものもある。だけど警察官によって何を取り締まっていいのかというのは違っているということがこの裁判で明らかになりました。
警察官が自分の個人的な考えで自分が取り締まりたいと思ったら摘発して、放っておこうと思ったら放っておくというのは、国家刑罰権を警察官の個人の判断に委ねてしまうことになり、到底憲法上認められないものです。憲法で認められる刑罰法規というのは、やっていいことと悪いことの区別や根拠が一般市民にも納得できるものでないといけないという決まりがあります。

こうして、風営法のダンス営業規制の持つ曖昧さが、実際に風営法での摘発の現場で警察官が行った行為とその基準についての法廷での証言から明らかになりました。摘発する警察官も何をもって「ダンス」とするかの客観的な統一見解を持てず、捜査員の恣意的とも取れる「良識」で刑罰を伴った摘発を行うしかないというのが現在の風営法によるダンス営業規制の現場の状況です。
このような状況は果たして正常と呼べるのか、それとも是正すべきものなのか。そしてダンス営業規制は法律として憲法上妥当なものであるのか、ないのか。この問題に間違いなく大きな影響を及ぼすNOON訴訟は4月25日に大阪地裁にて判決がくだされます。

【NOON裁判から見えた「ダンス営業規制」の驚くべき実態「どう考えたらいいの?ダンス営業規制問題」レポート<後編>】を全て見る

【追記あり】ドコモ新プランの影響でソフトバンクが「スマ放題」提供延期、内容変更も検討中

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ソフトバンクモバイルが新プラン「スマ放題」の提供時期を先送りすることになりました。

「スマ放題」提供開始時期の変更について | 企業・IR | ソフトバンク
ソフトバンクモバイルのプレスリリースによると、同社は2014年4月21日から「スマ放題」の提供開始時期を変更するそうです。
理由について「競争環境の変化」を挙げており、完全通話定額を盛り込んだNTTドコモの新プラン「カケホーダイ&パケあえる」が影響していることを示唆。詳細は決まり次第告知するとしています。
なお、BUZZAP編集部でドコモとソフトバンクの新プランを比較してみたところ、一般的な4人家族(両親はライトユーザー、子どもはミドルユーザーを想定)で月額料金は9000円近く変わってくることが判明。さらにドコモは完全通話定額のため、通話時間によって追加料金が発生しないというメリットもあります。
・4人家族での契約時
NTTドコモ:「カケホーダイ」×4+「シェアパック10」+「spモード」×4+「シェアオプション」×3-「U25応援割」×2=2万2000円
ソフトバンク:「専用基本使用料」×4+「Mパック」×2+「Sパック」×2+「S!ベーシックパック」×4=3万1040円
さらにソフトバンクには利用年数に応じたパケット割引も無いほか、オプションプランを契約しないとパケット料金が青天井になるなどの落とし穴もあり、独身者以外は契約を検討する余地が少ない内容となっていました。

サービス開始前であるにもかかわらず、利用者の声を受けて4月1日に一度内容が改定され、ドコモの新プランに押されてさらなる仕切り直しを余儀なくされる形となったソフトバンクの「スマ放題」。
「VoLTE時代の革新的な新定額サービス」と銘打ち、鼻息荒く発表されていた割には……という感がありますが、言い換えればそれだけドコモは思い切った新プランを提示したということなのでしょうか。
・16:15追記
BUZZAP編集部でソフトバンクモバイル広報室に問い合わせてみました。
BUZZAP編集部:
「競争環境の変化に鑑み、提供開始時期を変更させていただきます」とありますが、具体的にはどういう部分が影響しているのでしょうか。
ソフトバンクモバイル:
弊社からはコメントできません。
BUZZAP編集部:
「詳細は、決まり次第お知らせします」とのことですが、提供時期の変更にとどまらない、プラン自体の内容改定もありうるという解釈でよろしいでしょうか。
ソフトバンクモバイル:
プランの内容を変更するかどうかを含めて検討中です。現時点では何も決まっていません。

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ソフトバンクが2014年夏モデル発表会を見送りへ

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ソフトバンクモバイルが2014年夏モデル発表会を行わないことが明らかになりました。

BUZZAP編集部で夏モデル発表会の予定をソフトバンクモバイル広報室に問い合わせたところ、同社は2014年夏商戦に向けた発表会を実施しないそうです。
新製品については準備が整ったものから適宜リリースする予定で、今後の新製品発表会を実施するのかどうかについては「随時検討していく」としています。
ソフトバンクが夏モデル発表会を開かないのは東日本大震災が発生した2011年以来のことですが、特段の事情を掲げることもなく発表会を開かないというのは大手携帯電話会社としては非常にまれなこと。
KDDIが2013年夏モデルを4機種まで絞っていたのも記憶に新しいですが、携帯各社にとって夏モデルはそれほど重要では無くなっているということなのでしょうか。

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ソフトバンクの「プラチナLTE」はスタートしたのかを問い合わせてみた

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建物の中にも電波が届きやすく、つながりやすい「プラチナバンド」を用いたLTE。
KDDIが実人口カバー率99%を達成するなど、整備が進む一方で、周波数帯の一部が利用できないこともあり、「2014年春から順次開始予定」としていたソフトバンクですが、提供開始されたのかを問い合わせてみました。

BUZZAP編集部:
提供開始が「4月に前倒し」と各所で報じられ、御社は春からと告知していた「プラチナLTE」ですが、すでに提供されているのでしょうか。エリアについてもお聞かせ下さい。
ソフトバンクモバイル広報室:
調査するのでしばらくお待ち下さい
……というやりとりが行われたのが4月11日(金)のこと。しかし一向に回答が無く、1週間後に改めて問い合わせても「調査中」と回答されるのみでした。
そして本日改めて問い合わせてみたところ、「うちからアナウンスはしていない状態」とのことで、少なくとも2014年4月21日時点ではアナウンスできる状態にないことが明らかに。
昨年9月末に行われた発表会の様子。900MHz帯を合わせた3つの周波数帯で「Hybrid 4G LTE」を展開すると告知していました。


発表された当日に利用できるようになっていた「ダブルLTE」のように、大々的な立ち上げを狙って整備を進めているのか、それとも整備状況が思わしくないのかが気になるところ。
しかし夏モデル発表会も見送られる以上、今後プラチナLTEがスタートしても、その滑り出しは静かなものとなりそうです。

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ワイモバイルは新モデル発表会を実施するのか、さっそく問い合わせてみた

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ソフトバンクが2014年夏モデル発表会を見送ることを先日BUZZAP!でお伝えしましたが、子会社のイー・アクセス(イー・モバイル)とウィルコムが合併し、ヤフー傘下で6月からスタートする「ワイモバイル(Y!mobile)」はどうなのでしょうか。さっそく問い合わせてみました。

BUZZAP編集部:
ソフトバンクが夏モデル発表会を見送ることを決定しましたが、御社は発表会を行うのでしょうか。
ワイモバイル(現イー・アクセス):
発表会をやるかどうかは決まり次第お伝えする予定です。
BUZZAP編集部:
ありがとうございます。
現時点では未定というスタンスでしたが、あくまで筆者個人の印象ではあるものの、何らかの催しを実施するような気配でした。
新たなブランドを立ち上げる以上、大々的なプロモーションを展開しても不思議ではないワイモバイル。ソフトバンクが発表会を見送った背景には、「ワイモバイルのアピールにグループの総力を注ぎたい」という思惑があるのかもしれません。

【ワイモバイルは新モデル発表会を実施するのか、さっそく問い合わせてみた】を全て見る

ソフトバンクの「プラチナバンドLTE」は2014年7月に提供開始へ

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基地局1台あたりのカバーエリアが広く、建物の中でもつながりやすい「プラチナバンドのLTE」をサポートしたことで、KDDIやNTTドコモに追い風が吹くことになったiPhone 5SおよびiPhone 5C。
iPhone 5で使えるLTE基地局の多さを殊更にアピールしてきたものの、プラチナバンドのLTE基地局を展開していないソフトバンクに思わぬ逆風が吹くことになったわけですが、同社に提供予定を問い合わせてみました。

BUZZAP編集部でソフトバンクモバイル広報部に問い合わせたところ、900MHz帯を用いたプラチナバンドのLTE基地局の展開予定は以下の通り。
ソフトバンクモバイル広報部:
5MHz幅がパーソナル無線との共有であるため、現在は割り当てられた900MHz帯(15MHz幅)のうち、5MHz幅しか使っていませんが、終了促進措置を実施した2014年度から900MHz帯全部を使えるように準備しています。開設計画自体は平成26年(2014年)7月の予定です。
つまりソフトバンクのプラチナバンドLTE展開は来年7月、仮に前倒しすることがあっても2014年度(2014年4月以降)開始ということになるわけです。なお、ITmediaが13時41分時点で報じている「2016年夏以降の運用開始」という内容は、平成26年と2016年を間違えるなどした誤記であると考えられます。

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KDDIがiPhone 5s/5c料金プランなどを発表、iPhone 5からの乗り換え優待も

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KDDIが突然開催した新商品説明会において、iPhone 5s/5c料金プランなどを発表しました。

タイトルは「あたらしい au 4G LTE」で、登壇するのはKDDI株式会社 取締役執行役員専務 石川雄三氏。同社がひたすら整備を進めてきたプラチナバンドLTEがiPhone 5s/5c対応となった今だからこその内容になりそうです。

内容はほぼ以前のネットワーク説明会と同じなので割愛。まずiPhone 5s/5cの料金プランをお届けします。
パケット料金はLTEフラット スタート割(i)適用時、月額5460円。

スマートバリューで2年間4505円に。

「4G LTE」対応スマートフォンに加えて「4G LTE」対応タブレットで申し込むと、スマートフォン側の月間データ容量7GBとタブレット側の月間データ容量2GBを合計した9GBをお互いの端末でシェアすることができる「データシェアプラン」を提供。

プラン適用時、タブレットは2年間月額1050円(月間データ容量2GB)で利用可能になります。

サービス開始は2014年6月から。「先取り!データシェアキャンペーン」として、まずは「スマホセット割」を適用したユーザーがスマフォとタブレットで7GBずつ利用可能(シェア不可)に。

タブレット側の料金は2992円ですが、「LTE フラット for Tab cp スタート割」が適用され、最大2年間月額1050円まで値下がり。2014年6月からは「データシェア」に加入すると割引が引き継がれる代わりに利用できる通信量が2GBまで下がり、合計9GBを共有可能となります。非常にややこしいプランです。
iPhone 4sの下取りは11月末まで優待価格に。16GBモデルは1万5000円、32GBモデルは1万7000円、64GBモデルは1万9000円相当のポイントで買い取り。

さらにiPhone 5も大きく優待。エリア誤記問題のお詫びとして16GBモデルは2万4000円、32GBモデルは2万6000円、64GBモデルは2万8000円相当のポイントに。さらに機種変更優待クーポンを5ユーザー向けに配布中。

さらにAndroidスマートフォンも一律3000ポイントで買い取り。

フィーチャーフォンもです。いずれも11月30日までの価格という点に注意が必要です。

また、使っていたiPhoneを家族が使うプランも提供。フラット系プランを利用すると毎月割などを引き継げます。

石川氏からは「取り扱い店舗は6000店」「ネットで予約してリアル店舗で購入可能」ということも明かされたものの、端末価格については「最終調整中」とコメント。後ほど案内するとしています。
・次の記事
KDDIがiPhone 5s/5cの本体価格発表、料金プランや下取り増額などに続いて | BUZZAP!

LTEエリアが段違い、au版iPhone 5からiPhone 5s/5cへの機種変更は一体どれだけ優遇されたのか | BUZZAP!

詳細なプレスリリースは以下。
au携帯電話の下取りプログラムの対象機種にiPhone 5を追加! ~新機種への買い替えを強力サポート~ | スマートフォン・携帯電話 | au
「家族でスマホおトク割」キャンペーンの対象機種にiPhone 5を追加! | スマートフォン・携帯電話 | au
「au +1 collection」iPhone 5s、iPhone 5c向け専用アクセサリが 続々登場! ~100アイテムを超える充実のラインアップ~ | スマートフォン・携帯電話 | au
スマホとタブレットでデータ容量を分け合いおトクに利用できる「データシェア」サービスの提供について ~サービス提供に先駆けて「先取り!データシェアキャンペーン」開始~
・質疑応答
朝日新聞ナガシマ:
端末価格はいつごろ発表される見通しか
石川:
なるべく早くとしか申し上げられない。あと1~2時間。
日経コタニ:
データシェアや下取り拡充はどういう思いが込められているのか。端末価格の最終調整は社内?それともAppleとの?
石川:
マルチデバイス戦略を進めていきたいのが思いとしてある。タブレットの普及は急速に進んでおり、前年度は800万、今年度は1400万に達する見通し。実に1.4倍。タブレットの台数比率は7:3でWi-Fiだが、どこでも使いたいというニーズはある。それを実現するために思い切ったプランを導入しました。調整は「関係のご会社と行っている」。
日経金子:
SIMロックは?
石川:
従来と同じです。
テレビ東京WBS:
料金はこれからというところだが、ドコモが参戦するということで、後出しジャンケンした方が有利なんじゃないかとも思われる。料金でどれだけ差を付けるつもりなのか、ドコモ参入を受けた意気込みは?
石川:
後出しジャンケンを狙っているわけでは無い。端末価格についても、他社の動向を見ているわけではない。NTTドコモさんが入られて、3社でスマートフォンライフを盛り上げて行けたらと考えている。当然負けられない。
朝日新聞タカシゲ:
2種類の機種があるが、どういうターゲッティング?ドコモ参入で流出する?
石川:
端末そのものについてはコメントしませんが、2種類とも魅力的であると考えている。若い人であればcになるのではないか。我々の年代でもcを評価する声がある。今回の下取りプランはドコモへの流出を防止するものではないかというが、それはもちろんである。
今auはユーザーの解約率が最も低いキャリアだが、下取りだけでなく、いろいろな形で良さを理解してもらいたい。
エンガジェット津田:
iPhoneの在庫は潤沢?予約しないと厳しい?
石川:
在庫の台数は申し上げられないが、潤沢にあり、例年より早くお届けできると考えています。
週刊ダイヤモンドコジマ:
ドコモ参入でMNPの流入が急減すると思うが、獲得策についてはキャッシュバック?
石川:
MNP=キャッシュバックという風には決して思っていないが、トータルの商品力がMNPに現れていると思っている。MNPについては強化していきたい。残り6割のフィーチャーフォンユーザーの移行先になれるマーケティングをしていきたいと考えている。

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