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突如現れて日本中に旋風を巻き起こしたあやまんJAPANの1人であり、電撃的にスチャダラパーのBOSE氏と結婚、引退したファンタジスタさくらだ。出産と京都での生活の中から始動した「ファンシーショップさくらだ」という単独の新プロジェクトでTOKYO CULTUART by BEAMSとのコラボが実現。その創作に至る経緯を突撃インタビューしました。
過激なパフォーマンスと放送禁止用語を連発し、耳にいつまでも残る「ぽいぽいぽいぽぽいぽいぽぴー」と変顔でお茶の間に衝撃を与え、十代の少年少女の間で大流行を巻き起こしたあやまんJAPANのおっぱい担当、ファンタジスタさくらだ。
あやまんJAPAN「ぽいぽいぽいぽぽいぽいぽぴー」 – YouTube
スチャダラパーのBOSE氏との熱愛が大きく報じられた後、結婚、引退、出産を経てアクセサリーやオリジナルキャラクターグッズなどを販売する新プロジェクト「ファンシーショップさくらだ」を始動。
ファンシーショップさくらだ
パステルカラーで極めてファンシーながら、ただの「カワイイ」に留まらない作品が生み出され、BEAMSとのコラボTシャツも誕生。そして原宿のBEAMSでの今回の展示会が決定しました。いったい何が彼女を創作の道に誘ったのでしょうか。
BUZZAP!編集部(以下B):今回のプロジェクトのテーマは?
ファンタジスタさくらだ(以下さ):ファンシーショップさくらだのテーマはファンシー&セクシー。元々はBEAMSさんとコラボでTシャツを作ろうという事だけだったんですが、ギャラリースペースを借りられることになったので今回の展示になりました。
B:「ファンシー&セクシー」というテーマはあやまんJAPANの頃から?
さ:このテーマはあやまんJAPANの頃と繋がっている部分は当然あるけれど、当時よりは柔らかくなっていますね。あやまんJAPANの時は「エロを突き刺す」みたいなイメージだったのだけれど、どちらかというとファンシーショップさくらだは女の子が最強になるためのもの。
あやまんJAPANの時はもっとエロを突き刺すことでびっくりするようなことがやりたかったのだけど、今回はもっと女の子が「可愛くなるのが楽しくて、見てもらいたい」という感じ。
B:そこに至るのに結婚や出産といった環境の変化は影響していますか?
さ:しています。ぼっくん(Bose氏)に会ったのは大きいです。昔はもっと男の人が怖かったんですけど、結婚したら「ああ、そんなに男の人怖くないな」って感じるようになって、だから男の人が女の子がかわいくてエロいのを見るのはいいことだなって思うようになった。
B:当時は怖かったから直接エロを突き刺していた?
さ:そうそう。でも、女の子が男の人からそう見られることって必ずしも悪いことじゃないし、男の人みんながみんなそんな酷くないっていうことに気づいた。子供を産んだのもそうで、もうちょっと度胸が付いた気がします。
B:今のこの状態でその方向性は達成できていますか?
さ:やっぱりあやまんJAPANは3人でやっていて、あやまん監督のカリスマ性で突っ走っていたからすごい勢いで広まったんだけど、今回はいろいろな協力はあるけれど私1人でやっているプロジェクトだし、もうちょっとじわじわやっていいなって。突き刺すんじゃなくてふわって、どうぞみたいな。
B:これからの展開はどのように展望していきますか?
さ:物理的に子育てしながらというのもあるし、女の子が可愛くなるのが楽しいというのは生涯を通じてあることだから、時期や年代は関係ない。今じゃなきゃいけないっていうことじゃなくて永遠のテーマ。だから焦燥感はなく、家でゆっくりやってる感じが楽しい。展望としては女の子がエロくてかわいくて楽しいと思ってもらえるようなものがずっと作れたらと思っています。
B:生活の場が東京だけではなく、京都に軸足が移ったということはこの発想に影響していますか?
さ:どちらかというと、京都に行ったからこういうこともできるかなと思うようになりましたね。京都に行くようになったのはあやまんJAPANを止める前で、2011年の7月くらいからです。
あやまんJAPANやりながら、たまに休みの時に京都に行くようになったら、物理的にものを作れるスペースと、やってていい空気、無駄なものを作っていていい空気があるって感じた。東京だと「それで、どうなるんですかそれ?」みたいな。時間とお金を使って作って、すごく結果を求められる気がしていて。
でも京都に行った瞬間、「こういうことできるな」っていうのがすごい見えて、そうしたらこういうのが作りたいなって思うようになった。だからこれがやりたかったから京都に行ったのではなくて、京都に行ったからこれができるようになりました。京都にいる人達の感じとか、物理的なスペース感とか、70年お菓子だけ作っているお店とかを見て「ああ、ちゃんとやっていけるんだ~」みたいな。
今までそれって、わたしにはできないことだと思っていたんだけど、それはやることなんだ、生きていけるんだみたいなことを京都ですごく感じた。それは東京では見えていなくて、すごく貧しい考え方だなと思ったし、逆にこういうの作らないと、東京でもどんどん首を絞めていくんだけど、やっぱり東京の人はみんなそれができない。ある程度お金があって、予算感が見えているものじゃなかったら作れなかったりするから。
暇って大事だなぁと本当に思いましたよ(笑)。こういうのも暇の為せる技だから。ぼっくんは常々言っていたけど、万里の長城とか、ずっとできないサグラダ・ファミリアとか、歩いて日本地図を作ったりとか、暇なことってものを作る上で大事なことだなと実感しました。
B:東京と京都のライフスタイルの違いは今回の創作の大きなきっかけになったと。
さ:そう。それと結婚と出産なんかの私の心境の変化が重なってこういう形になったという感じですね。
B:今回の展示で難しかったり苦労したことはありましたか?
さ:今回は物理的に縫う、切る、貼るようなことをたくさんやったので、子育てをしながらの作業としては多かったし、その部分は苦労しました。でもテーマに関してはもう決まっていたので迷いはなかったです。
B:ありがとうございました。
パートナーと新しい家族、京都という環境から生み出されたファンタジスタさくらだのネクストステージを目の当たりにできるのはこちらから。
展示会情報:
「ファンシーショップさくらだ」ブランド発表展示会
期間:2013年10月4日(金)~ 10月16日(水)
※10月10日(木)は定休日です。
※最終日の10月16日(水)は18時迄の営業になりますので、ご注意ください。
レセプション:2013年10月4日(金)17:00~19:00
皆様お誘い合わせの上、是非ご参加下さい。
会場:トーキョー カルチャート by ビームス(原宿)
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3-24-7 3F TEL 03-3470-3251
「ファンシーショップさくらだ」ブランド発表展示会|TOKYO CULTUART by BEAMS|Labels|BEAMS
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